2017年10月17日火曜日

今朝はとても冷え込みました。
全国の気象台の中で、この街が今シーズン全国初、初雪を観測したとか。
どうりで…。(雨まじりの雪だったらしいので積雪ではないと思うけれど)
平年より24日、昨年より3日早いって
年々寒さが厳しくなるのも早まっているってことかな。
地球温暖化は暑くなるだけじゃない…。今シーズンの冬もどうなるやら。



昨夜、お気に入りの映画を見ました。これからの季節にピッタリなのです。
デンマークの映画で、時々思い出して見ます。
19世紀後半のデンマークの漁村、という舞台設定。
ストーリーは勿論、面白いのですが
外の風景や家、室内の設え、調度品、そして登場人物達の服装…
色も形も...何もかもが素敵、というか、自分のツボに完璧にはまり過ぎてる。
画面を食い入る様に、ひとつひとつ映る物を見てしまいます。

上の写真は映画の一場面、部屋のドアの前に立つメイド。
壁、ドア、造り付けの棚やお皿、メイドの服、
それぞれが微妙に違うグレー。窓からうっすらと差し込む光とその影の色。
カップと髪の赤茶色も…。

この場面を見て思い出したのが...



デンマークの画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)
(1864年5月15日–1916年2月13日)が、描いた絵。



そして以前も載せましたが、この本の写真。
宮本隆司 氏の写真集「建築の黙示録」からの一枚で
デンマーク大使館、ベルリン、1986年。
モノクロで色は解りませんが、枠と縁の立派なドアが印象的。



こちらも、ハンマースホイの絵。


グレー、黒、白、ベージュ…。

壁に付けられた回り縁というのかな(モール状の装飾)
大きなドアの枠や額縁のラインがシュッとした印象。
シャープさ、重厚感、空気感(静けさ)、そして微妙なグレーの様々なトーン。
寒い地方独特の、ぼんやり弱い光とか(影)も。

幾らでも眺めていられます。