2019年5月1日水曜日


1989年1月7日、昭和64年最後の日でした。

今日2019年5月1日の日(平成が終わり令和のはじまり)の事は
数十年後も覚えているだろうか?
多分、忘れてしまうだろうな。



1989年1月8日から平成1年ということですね。
こんなに前の事を覚えているのは
その時、イタリアで旅の途中だったから。
フィレンツェで購入した新聞があるから。

車窓から写したのは、オリーブ畑の中に浮かぶアッシジ。
 「小鳥に説教する聖フランチェスコ」の、サン・フランチェスコ聖堂も見える!?
色褪せた写真が時間の流れを感じます...。

移動の車の中で、変な音楽がかかっていたのを思い出します。
今は、世界各国の(ワールドミュージック)音楽を耳にする機会も多いけれど
当時は、まだまだ...。イタリアなのか?何なのか、民族音楽?だったような。
長距離移動のお供に買ったスナック菓子もことごとく不味くて...笑。
どうでもいい事を案外覚えてて、聖堂の中の記憶が...。

アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群が世界遺産に登録されたのは2000年)


2019年4月27日土曜日

深夜にカーテンの隙間から外を覗くと
湿った雪が降り、うっすらと地面が白くなっていました。
先週の満月も、昨夜はお留守。
窓の外に月を見ると思い出すアンデルセンの話。
「絵のない絵本」は、月が昔々からずっと地球の上を周り続け
世界各地の屋根を照らし俯瞰してきた出来事を
せせこましい路地のひとつに詫び住まいする書生(貧しい絵描き)の
窓辺へ毎夜 顔を出しひとつずつ語って聞かせるのです。

第二十三話
「私はチロルを見下ろした」と月は言った。
「私は鬱蒼としたモミの木々に際だって黒い影を岩山に投影させた。
私は聖クリストファーが幼子イエス・キリストを肩にしているのを見た。
それはそこの家々の壁々に描かれていた。
巨大な、地面から屋根に届くほどの。
聖フロリアンは燃える家々に水を注いでいた。
そしてキリストは、血だらけになって、路傍の十字架にかかっていた。
それは新しい世代にとっては古い映像である。
それなのに私は見て来た、それが掲げられ、次から次と跡に続くのを。
高く山の岩場にかかっている、燕の巣のように、淋しい尼僧院が。
ふたりの尼さんが塔の上にいた。そして鐘をついていた。ふたりとも若かった。
だからその視線は山々を超えて飛んでいった、外の浮き世へと。
一台の旅馬車が下の街道を走っていた。馬車のラッパが響いた。
あわれな尼さんは同じ思いで視線を馬車に釘付けた。
年若の尼の目には涙があった。ラッパの響きはだんだん弱くなっていった。
尼僧院の鐘がラッパの絶え絶えの響きを打ち消した...。

Hans Christian Andersen
山野辺五十鈴:訳
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Hieronymus Bosch 085.jpg
By ヒエロニムス・ボス - collectie.boijmans.nl : Home : Info : Pic, パブリック・ドメイン, Link

聖クリストファー:クリストフォロスChristophoros, 原意はギリシア語の「キリストを背負うもの」
3世紀のローマ皇帝デキウスの時代に殉教したというキリスト教の伝説的な聖人。
ある日、小さな男の子が川を渡りたいとレプロブスに言った。
お安い御用と引き受けたレプロブスだったが、川を渡るうちに男の子は
異様な重さになり、レプロブスは倒れんばかりになった。
あまりの重さに男の子がただものでないことに気づいたレプロブスは丁重にその名前をたずねた。
男の子は自らがイエス・キリストであると明かした。イエスは全世界の人々の罪を背負っているため
重かったのである。川を渡りきったところでイエスはレプロブスを祝福し
今後は「キリストを背負ったもの」という意味の「クリストフォロス」と名乗るよう命じた。
wiki >>
聖フロリアン:聖フロリアヌス は、カトリック教会の聖人。ポーランド、リンツ、
煙突掃除人と消防士、石けんの釜炊き人の守護聖人。
ローマ皇帝ディオクレティアヌスとマクシミアヌスの時代、
現在のドイツ・バイエルン東部の帝国軍司令官であった。
彼の軍務に加えて、消防隊を組織する責任を負っていた。
wiki >>
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「若い頃の一時アンデルセンが住んでいた屋根裏部屋」の写真を見ました。
この「絵のない絵本」に出てくる(主人公)貧しい絵描きが
暮らしていた屋根裏部屋は、絵が無いので想像でしかないけれど
まさしく、アンデルセンが住んでいた部屋のよう!と思いました。
狭くて窓からは灰色の空と煙突ばかりが見えて。でも屋根裏の特権で月に近い。
どこにも行けず狭い部屋に住んでいるけれど
遠い遠い遥か昔、イエスキリストが幼子の頃から!笑)いや、そのもっと前から!?
世界の事をずーっと見続けてきた月の話を毎夜聞ける。
雨の日や曇りの日、月はやってこないけれど。
何処にも行けなくても、いや行けないからこそ?!想像は膨らむ。
目に見える物質ではない想像や記憶の存在は、
狭い屋根裏部屋でも、砂漠の中にでも...何処へでも持って行って
心の目で蓋を開けられる大切なもの。

絵のない絵本は色々な翻訳本が出ているのだけれど
私の持っているのは欧文直訳体(原文のことばの配列・再現にこだわったもの)
倒置法と体言止めが多い...。良いのか悪いのか、好き嫌い分かれる...。
第二十三話も、倒置法と体言止めが多用されていて、
微妙な言い回しがあり、うーん...な感じもするのだけれど
でも気に入っているお話です。
チロル行った事はないけれど!笑、渓谷の風景が浮かんできます。

ところで...上の絵ですが、
Hieronymus Bosch(1450-1516)ヒエロニムス・ボス
15世紀に活躍した(初期フランドル派の)ネーデルランドの
ルネサンス期の画家ですけれど、シュルレアリズムを思わせる作風。
ブリューゲルも影響を受けたらしいけれど、確かによく似ていて面白い。
キリストを背負ったクリストフォロスの背景の中に小さく描かれている
犬?熊?魚?木の上の壷?家?...幻想的かつ怪異な作風。
一見、可愛い熊?だけど...よくよく見ると...!! シュールですー。
(拡大して見てください)

2019年4月11日木曜日


(画像クリックで拡大します↑)

みなさまこんにちは。今日は、講座(ワークショップ)のお知らせです。
参加者を募集いたします。
☆ 様々な繊維・糸を、木枠で織る ☆
日時:2019年5月18日(土)13時〜(2時間半程度)
場所:アトリエ ウーヴ 札幌市西区二十四軒(詳細はお申し込みの際にお伝えします)
  (地下鉄東西線 二十四軒駅〜徒歩約2分、近隣に有料パーキング有り)
参加費:3000円(材料費込み)
​講師:米倉麻希(繊維造形家)
講座内容
小さな木枠にたて糸を張り、よこ糸に様々な繊維・糸を織り込んでいきます。
(使う素材は、麻、羊毛、綿、絹などなど...様々な自然の素材です)
完成した作品は木枠のまま飾ることができます。
(木枠はハガキ程のサイズで、お持ち帰りいただけます)
様々な植物などから作られた糸を使って
それぞれの繊維の持つ質感や色などの違いを知ることができます。
また、四角い単純な道具(木枠)を使って織ることで、織や布の仕組みも解ります。
趣旨
私達は普段、多くの布製品に囲まれて過ごしています。
衣服だけではなく、生活のあらゆる場面の中で沢山使われ、
無くてはならないのが布です。
(特に冬の長い北海道では、布の果たす役割は大きいですね!)
でも...既製品の布は、お金を出して何の気無しに買っていて
実際、布がどの様な材料から、どの様な経緯を辿って作られているのか?など
普段取りたてて考える事は少ない様に思います。
身の回りに沢山有る布が、どうやって織られ布になっているのか?
そして、糸や布となる自然の素材(植物や動物の繊維)には
どの様な種類の違いや特徴が有るのか?色、質感、保温性、抗菌性...など、
改めて見たり・実際に手で触れたり・織ったりする事で
何か感じたり考えるきっかけとなりましたら嬉しいです。是非ご参加ください。
(手先を使った少し細かい作業となります。織の経験、未経験は問いません)
お申し込み方法
お名前、参加人数、ご連絡先をお知らせください。
材料準備等の都合上、キャンセルは出来る限りされないようお願いします。
ご質問などございましたらメール、お電話でお問い合わせください。
定員になり次第締め切ります。

Tel:0154-24-0733(米倉)
企画の経緯
今年1月、釧路市立博物館 企画展
「アイヌとイラクサとのかかわり・イピシシプのある生活」(イピシシプ=イラクサ繊維)
そして連動企画「イラクサ糸カエカ作りと木枠の手織講座」が開催され
「木枠の手織講座」の講師を担当させていただきました。
イラクサという植物から繊維を取り出し糸にし、
イラクサをはじめ様々な繊維や糸を使って小さな布を織る木枠の手織講座は、
予想以上に多くのお申し込み、お問い合わせをいただきました。
身近に有る自然の素材(繊維)から、どの様に糸そして布が作られるのか?という事に
興味関心をお持ちの方が案外多くいらっしゃるのだと感じました。
(今回はイラクサに特化した内容ではありません、また「イラクサ繊維で糸作り」は含まれません)
私達、北海道人の暮らしには欠かせない羊毛(ウール)をはじめ、
絹、麻、綿など自然の繊維を使い、木枠で小さな布を織ると言う部分だけでは
ありますが、手仕事やお話の機会を設けて、皆さんに、糸や布の事に
関心を寄せていただけたら...という思いで、企画に至りました。

企画:米倉麻希&アトリエ ウーヴ

2019年3月29日金曜日



3/21〜27まで開催しておりました
『 陶 ✖︎ 布 』清水しおり & 米倉麻希 二人展
無事終了致しました。お越しいただいた皆様、
お買上げいただいた皆様、ありがとうございました。

会期中、冬に戻ったように雪の日が続き、寒かったです。
こうやって北海道は季節を行きつ戻りつしながら春になるのですが。
私は次へ向かって進みましょう。

2019年3月15日金曜日


みなさま、こんにちは。
札幌東急百貨店での展示、来週21日から始まります。

リネンの手織クロス、草木染めや手描き模様のコースター
手紡ぎウールのポットマットなど、テーブル周りの布もの、
しおりさんの器や花器と合わせるのも楽しいかな〜?と
色々持って行きます。バッグ、それからストールも少し。
是非、お立ち寄りください!

お買上げ時にお渡しする用の
布のお取り扱い方法を記載したカード類も、せっせと作りました。
印刷会社にお願いするといいのですが(時間節約になるのに...)
でも、自分で一枚一枚作るのいいなぁと、
切ったり貼ったり描いたりして、毎度毎度作っています。
作品も大切だけれど、こういうちょっとしたモノに手が加えられているの
(自分が)好きなので...笑。
プロっぽく、綺麗に印刷されたものもいいのですが
僅かに手仕事の跡が有ったり、作った人らしさが垣間見れるものって
楽しいと思うのです。あんまり手作り手作りな感じもどうかぁと思うけど、笑。
まぁ、自分が作るのが楽しいだけって言われたら、
それもそうかもしれませんがねー。

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『 陶 ✖︎ 布 』
清水しおり & 米倉麻希 二人展

2019.3.21(木) - 27(水) 
10時 - 20時(最終日19時迄)
札幌東急百貨店 6F イベントステージ
北海道札幌市中央区北4条西2-1

☆清水しおり 
粉引に引っかき模様・鉄絵を施した普段使いの器

☆米倉麻希
ハンドステッチ バッグと手織のリネンクロス類

(画像クリックで拡大します)

2019年3月1日金曜日

1月に釧路市立博物館で開催された
「イピシシプのある生活 〜アイヌとイラクサとのかかわり〜」
「イラクサ糸カエカと木枠の手織り」
この展示と講座について
アイヌ民族文化財団様に取材していただいた際の記事です。

日本語版、英語版、貼付けておきますので、ご覧ください。
記事を最後まで読むには「もっと見る」の部分をクリックしてください。

2019年2月28日木曜日




皆さま こんにちは。
あっという間に二月が過ぎ…三月の展示のお知らせです!
陶芸 清水しおりさん & テキスタイル 米倉麻希の二人展、
是非お越しください。

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『  ✖︎  』
清水しおり & 米倉麻希 二人展

2019.3.21(木) - 27(水) 
10時 - 20時(最終日19時迄)
札幌東急百貨店 6F イベントステージ
北海道札幌市中央区北4条西2-1

☆清水しおり 
粉引に引っかき模様・鉄絵を施した普段使いの器

☆米倉麻希
ハンドステッチ バッグと手織のリネンクロス類



2019年2月26日火曜日


先日、博物館で古い写真を見て...。
写真の事など書いています。

2019年2月23日土曜日


1899年の2月23日(今日)は、ドイツの詩人・作家の
エーリッヒ・ケストナー(Erich Kästner)の生まれた日。
(1899年2月23日 - 1974年7月29日)

ケストナーと言えば、児童文学が有名かもしれませんが
大人向けの本も書いています。

映画化されたお話も有ります。(これは児童文学)
1999年頃に日本で公開になった「点子ちゃんとアントン」
Pünktchen und Anton(原作1931年出版)
大好きで、一日に立て続けに三度も見て、泣いた記憶があります。
ボヘミアン・ラプソディ(クィーンの映画)見ても泣かない私ですが、苦笑。
(映画館で、見ていた周りの人達はみんな泣いていたけど)

ケストナー作品、好きですが、まだ未読のものもあるので
少しずつ...全部読みたいです。

一昨日の夜、また北海道で大きな地震がありました。
昨年の地震そして停電の事を思い出し
その晩はなんだか眠れなくなってしまいました。
冬に停電になったら...と想像するだけで恐ろしい。
今回は余り被害が無かった様で、ほっとしましたが。

冬、あたたかい部屋で、飲み物を片手に、静かに読書する...
ありきたりな日常の営み、何事も無い時...というものは瞬く間に通り過ぎます。
そんな平凡でも幸せな日々がずっと続きます様に。


2019年2月4日月曜日



今日はちょっと重ための雪が多めに降りました。
駐車スペースが広いので、除雪するとグッタリ、クラクラ、クタクタ
一日使い物にならない自分。

昨日投稿した今年の予定、秋の展示&WS、ちょっと追加変更しました。
只今、色々日程等調整中で、まだまだ変更になるかもしれませんが・・・。

ついこの間終わったと思っていた昨年秋の個展ですが、
また今年もあっという間に秋がやって来そうな・・・。
次の個展の事はまだ考えられないなぁ、なんて思っていたのですが
急に案が浮かんで来たりして、まだフワフワ掴めそうで掴めない
そんなイメージだけれど、考えているとちょっとわくわくします。
来年?再来年? 考えて、熟成させて、作って、実現させたいです。

今年の活動はワークショップや小さな展示になりそうですが
それもとても愉しみ。

織りは勿論好きですしこれからも続けて制作すると思いますが、
この間の個展で久しぶりに織りではない作品を発表して
何か、自分のやり方進め方に少しヒントが有った様な・・・。
織りとか、手編み、とか技法や分野で、作る物の範囲を決めたりではない
うーん、なんて説明していいのか難しい!?
(その様な制作や活動スタイルの人は余り少ない感じなので)
まぁとにかく、思っている事、考えている事をカタチにしてしかないと
説得力ないですね。がんばります!

みなさんは、今年の予定を決めたり、もう何か始めましたか?

2019年2月3日日曜日


2月ですね。2月は28日まで!短いです。


2019年(今年)の予定を少し書いておきます。

3  月:札幌 百貨店にて作品展
夏  頃:釧路 北海道と織り、衣服について等のお話(講座)
秋  頃:札幌 スウェーデン製毛糸・作品の展示販売、ワークショップ
秋  頃:札幌 ミニ展示&ワークショップ
時期未定:札幌 織り・布・糸でのワークショップ(単発講座)

まだ会期等の詳細は未定ですが、おおよそこの様な予定です。

今年は単発で参加していただける講座を開催できたらいいなと思っています。
織りだけではなく、布や糸を使って手仕事する時間を
皆で楽しく共有できたらと。
流行や既存の内容ではない、自由で面白い事を!
私が面白い〜!って思ってる事が
みんなにも、面白い楽しい〜!って思ってもらえるかな??
その辺りは謎ですが、笑。

2019年1月17日木曜日


ご挨拶が遅くなりましたが...2019年もどうぞよろしくお願い致します。
今年も相変わらずの、のんびり更新になるかと思いますが
お付き合いいただけたらと思います。

さて...年末に全道ニュースでも紹介された
釧路市立博物館 企画展「イピシシプのある生活」展の関連イベント
「イラクサ糸(カエカ)と木枠の手織」講座のご報告を少し。

年明け1月13日に開催され、参加者・見学者合わせて30名以上の
皆様にご参加いただき、大盛況!とても充実した一日となりました。
ありがとうございました。


博物館の講堂に準備された、ムカゴイラクサ、エゾイラクサの茎からそれぞれ
実際に繊維を取り出して糸に撚る作業を、講師の日川さんと共に二時間行いました。
その後は織木枠を使って、実際に作った糸や様々な植物の繊維や糸を織り込み
二時間かけて、小さな壁掛けを作りました。

(写真クリックで拡大できます)

関心を持ってもらえるのだろうか?と、始まるまで少し不安でしたが
新聞各社の取材・掲載、ニュースに取り上げられたり、
標津町をはじめ、遠くから参加してくださった方もあり、
多くの方が関心を寄せてくださっている事が解りました。

申し込みに漏れてしまった方や、
遠くて参加出来ない〜との声もありましたので
今年は、別の場所でも織り関連の講座をできたら!と考えています。
また、人数が集まれば、出張講座も可能かと思いますので
ご希望がありましたらお声かけください。

なお、釧路市立博物館 企画展「イピシシプのある生活」展は
今週末(1月20日)までの開催となっております。
会場では「腰機」という織機を展示しています。(手作りの道具です!)
この織り道具を使って、織り体験もできますので
是非実際に触れて動かしてみてください。(職員にお声かけください)