2017年12月30日土曜日


今年もそろそろ終わろうとしています。
本当に月日が経つのが早いです。

2017年、お世話になった皆様、
ブログ等見てくださっているみなさん、ありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

2017年12月25日月曜日


雨がザーザー。
雪が解けちゃったクリスマス。

2017年12月21日木曜日


少しずつ、HP(ホームページ)を手直ししています。
パソコン画面で見る分には問題ないのですが
スマートフォン対応画面も専用に作らないと、綺麗に見る事ができないのです。
パソコンとスマホじゃぁ画面の大きさが全然違うので、
完璧に同じ様に画面表示させるのは無理みたいなのですが、
出来る限り崩れを直して、幾らかでも見易くしようと手直しをしています。
写真や文章なども更新したいのですが、まだ手直しするのが精一杯で・・・。

ホームページ、ブログ、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター。
色々な情報ツールが有るけれど、フェイスブックは一時期の賑わいは過ぎて
利用者が減っている様に感じます。
そうなると余り発信(受信)したい事も届かないので、段々使わなくなります。
変わって、インスタ利用率が急増している感じがします。

そんな中、HPやブログなんて、余り見る人も居ないかもしれません。
でもなんだか落ち着くので(笑)、地味に続けています。

それから、このブログ、試しにコメント出来る様に設定してみました。
PC画面からコメントする場合は、
この投稿文の下 ↓ に小さく「時刻、コメント、この投稿へのリンク...」等と
並んでいます。その「コメント」をクリックすると別ウィンドウが現れて
ブログを読んだ方が、感想(コメント)などを書く事が出来ます。

スマホの場合も、この投稿の下の方に「コメントを投稿」と表示がありますので
そこをクリックすると投稿欄が表示されます。

コメントを書いたら「コメント記入者」という部分をクリックして、
「名前」や「匿名」等の中から選んで、ご自分の名前などを打ち込み
「ロボットではありません」をクリックして、チェックをいれたら
最後に公開ボタンを押してください。もし失敗しても削除できますので(^^)

以前の様に、ブログを読んだ方とコメントのやり取りが出来たらいいのですが
スパム(迷惑行為)もこの頃は多いので、続けられるかは...。


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2017年12月16日土曜日



2017年も残り少なくなって来ました。
いつの間にかこのブログで毎年恒例!?になっている(笑)
クリスマスソング ネタを今年も。

いつも、一般的なクリスマスソングではない感じのものばかり紹介してますが…。
今年は、Glenn Miller Orchestra の「茶色の小瓶(Little Brown Jug)」

ビッグバンドのバンドリーダーとして活躍したスウィングジャズの大家
グレン・ミラーの半生を描いた1954年アメリカ映画「Glenn Miller Story」
の中で流れる曲です。
この映画、ルイ・アームストロングやベン・ポラック、ジーン・クルーパなどの
著名なジャズミュージシャンが本人役として出演しています。

ストーリーの終盤、
霧の深い12月、グレンは飛行機でパリへと向かう途中、帰らぬ人となりますが
ラジオからクリスマスの特別放送が流れます。
彼の死を悲しむ妻のヘレン。
その時、最初に流れた曲は、この日のためにグレンが編曲した茶色の小瓶でした。
グレンは妻のヘレンがこの曲が好きだった事をずっと覚えていたのです...。

「茶色の小瓶(Little Brown Jug)」という曲は
クリスマスソングではないのですが、
映画の最後で、クリスマスのシーンに流れるのです。
茶色の小瓶は、1939年、グレン・ミラーがスウィング・ジャズのアレンジを加えた
とても有名な曲ですが、20世紀初頭には民謡とされていたようです。
ビッグバンドと言えば、Benny Goodman も有名ですが
私はずっと何故だか Glenn Miller 派!

この映画を昔見てからは、12月になると思い出して聞くGlenn Miller です。

余談ですが、クリスマスや冬と言えば、音楽だけでなく
家族での暖かい団らんとは対照的な、悲しいお話も幾つか思い出します。
マッチ売りの少女、フランダースの犬...
悲しい幸せ?!の結末の物語…。
あぁ、でも悲しいので終わりたくないので、もう一曲は愛のあるスタンダードで!
(クリスマスとは無関係な曲ですが)






Nat King Cole(1919 - 1965)アメリカのジャズ・ピアニスト、歌手。
日本語バージョンの「L-O-V-E」
そしてGregory Porter(1971年11月 - )はグラミー賞を受賞している
アメリカ人のジャズ歌手・ソングライター。
ナット・キング・コール・トリビュート・アルバムの中から「L-O-V-E」

寒い冬ですが、暖かい部屋で、暖かい飲み物片手に、
楽しい音楽、ステキな音楽で過ごしたいですね!


2017年12月15日金曜日


札幌、器と雑貨asaさんへ納品した物他にも少しご紹介します。
小さな裂き織りのマット。
平織りではなく(地模様が入っています)打ち込みも強くして
しっかり厚手に仕上げました。

ものすごく久しぶりに織りました。
十年以上前、裂き織りのバッグ、マット等本当に沢山作りましたが
その後、あちこちで見かける様になった事も有り、作らなくなってしまった。
その当時、裂いていた布があったので組み合わせて織りました。

出来上がって、何処かでこの色合わせは・・・と思って良ーく考えたら
Mark Rothkoの雰囲気に似ている様に思えてきて。
色と言うより、画面割りの感じが?!
写真の他にも何枚か作ったのですが、全部・・・笑。
そう思うのは自分だけですね、きっと。



こちらのストールは薄手で幅広、アルパカ&ウール混。
優しいベージュカラーです。
ウールよりぬめり感(しっとり感)があります。
単色ですが点々…と全体に地模様が織り込まれています。
シンプルで少し大人っぽい感じに仕上がりました。

気に入っていただけるものがあると嬉しいです。


2017年12月13日水曜日


遅くなってしまいましたが、冬の納品のお知らせです。

間もなく札幌のお店「器と雑貨asa」さんで、
冬のマフラー、小物など数点作品をお選びいただけるかと思います。
クリスマスのプレゼントや冬用のマフラーをお探しの方がいらしたら
是非、お店でご覧頂けたらと思います。
マフラーは男性でも使える色、デザインのものが有ります。
マフラーは楽しいですね。
コートやジャケットに合わせたり、お出かけ用、アウトドア用などなど。
冬のお出かけの必須アイテムです。

作るのも楽しいです。
今回はシェットランドシープという羊の毛糸を使ったもの、
ベビーアルパカのものなどを織りました。
色柄の違いだけでなく、毛の種類によって質感がそれぞれ違います。
デザインは、シンプルだったり定番だったりの中で、
少しおしゃれに出来たら良いなといつも思いながら制作しています。

その他、裂き織りのミニマット、リネンクロス等も納品しています。

ここ数年、12月が寒い!雪が多い!
風邪などにどうぞお気をつけてお過ごしくださいね。

器と雑貨asa
営業日:木・金・土曜日 11時〜17時
札幌市中央区大通西8丁目2−39 北大通ビル11階


2017年12月8日金曜日

今日、12月8日は、ジョン・レノンの命日ですね。
平和に関する問題が色々有る中
いつもの年よりその事が取り上げられて耳に入ってくる様な? 
気のせいかな…。

ジョンは天秤座だからなのか、なんとなく嗜好が共感する部分も
無きにしも非ず…と勝手に時々思ったりする事もあります。
(別に凄いファンと言う訳ではないんですけどね)


とうとう雪が積もり始めました。
4日位、連続で除雪しています。(そして相変わらず除雪車は来ない)
少しずつ積もらず、いきなりな感じで。
このところ、12月は大雪だったりとても寒かったり。
身体が寒さに未だ馴れていないからそう感じる...と言う訳ではないと思います。


2017年12月2日土曜日


十二月になりました。今日はこの時期にぴったりな生徒さんの作品を紹介します。
(写真はクリックで拡大します)
暫く前からコツコツ制作していたHさんの作品
クリスマスツリーのタペストリーです。
結構時間が掛かりましたがクリスマスのものを飾る時期に間に合いました。

マフラーや敷物など作品を織った際に糸が残ります。
今回はその余っていた残糸を利用して織る事にしました。(全部、残糸です!)
ウール、コットン、シルク、モヘア
毛羽立ちの有る糸、ループ状の糸、デコボコしたスラブ糸
素材も形状も様々な種類の糸です。
ツリーの部分は、ラグやカーペットのループみたいになっています。
フワフワ・モコモコ感を出すのに、モヘアやスラブ状の糸を使って
立体感を出す技法で織られています。
葉には、白い雪もちょっぴり積もってる。

背景は一番下が焦げ茶から始まり、中央はアイスグレーで
降る雪をイメージした白いドットのグラデーション。
シルク混の糸が雪の様にキラキラしています。
上部は赤と緑でクリスマスカラー。

仕上げに、クリスマスリースの小さなブローチ(既製品)を
ツリーのてっぺんに飾り付け。
壁に掛けられるように通した小枝、
三つ編みにした紐も(紐も残糸で編んだものです)
暖かい雰囲気を演出しています。

一番難しかったのはツリーをツリーらしく、三角形にしていくところでしょうか。
一見、簡単そうで丁度良い形に仕上げるのは、なかなか難しいのです。
背景の両耳部分も綺麗に織れました。

ツリーの他にも、クリスマスモチーフのタペストリーを
毎年一枚ずつ作っていったり、季節に合わせた雰囲気のタペストリーなど
部屋に飾れる織物も楽しいです。
時間のかかる作業ですが、飾った時の事を思い描きながら、
少しずつ出来上がって行く行程も楽しんで貰えたようです。

Hさん、次はカシミヤのストールを織る準備をもう進めています。
こちらも楽しみです。

2017年11月21日火曜日

只今、うちの工房にもこのポスターを貼っておりますが、
国立民族学博物館(みんぱく)などの研究チームの調査により
アイヌ民族衣服では世界最古の可能性が高いとされている
釧路市立博物館所蔵の「アイヌ民族の木綿衣」を特別公開しています。

昨年も期間限定で展示されましたが、今後の展示、公開は未定の様なので
是非この機会に、写真ではなく実物を間近で見てみてください。
この場所で所蔵されていたから見られる貴重な機会と思います。

北海道に住んでいると、わざわざ博物館へ行かずとも
空港や駅、色々な所でアイヌ民族衣装を目にする機会があると思いますが
改めて、自分達の住んでいる地域の手仕事や歴史に興味を持って
じっくり見る事は案外少ないかもしれません。
現行でも新しい衣装は作られ飾られたりしていますが、
それらとは違った、長い時間を経たものだけが持つ雰囲気、風合い
細かな手仕事から伝わるもの、感じるものはまた格別だと思います。

釧路博物館は、実はアイヌ民族の展示物が結構充実しています。
白老のアイヌ民族博物館だけじゃないぞ!と
もっとアピールすべき!と思うのですが(笑)地元では関心のある人が少ない様な…
地元って案外そう言うものなのかしら?
道外や他の地域からわざわざ見に来られる人の方が、興味を持っているって事かな。
細やかな情報発信、PRがあって、遠くからでもわざわざとか、
また見に行きたいと思える場所になるといいな〜と思います。
博物館の建物は古くなってしまいましたが、
建築家・毛綱 毅曠(もづな きこう)設計です。



保存保存保存保存

2017年11月14日火曜日


先日もお知らせしました11月23日から始まる「2017あたたかい展」のDMです。
会期は 11/23〜12/3 の、木、金、土、日曜日です。
色々な暖かいアート&クラフト作品の展示販売とワークショップ。

出展内容に「ひつじもの」と書いてあり「何ですか?」と
沢山質問があったのですが...
「毛糸や羊毛を使った作品」と言う意味です。
編み物、フエルト、染織など。(写真クリックで拡大)

追記:11/24〜オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸も販売します。
是非、お越しください!



ワークショップも各種開催されます。

☆木枠で模様を織る ウールのコースター

日 時:11月24日(金)12:30〜(約2時間)
場 所:中標津東一条ギャラリー(北海道中標津町東1条北1丁目16番地)

参加費:3000円(糸、木枠、等材料費含む)
募集人数:6名
教える人:米倉麻希

申込先:浅沼 080-2136-0544、米倉 (0154)24-0733

小さな簡易の木枠織機と、コースター一枚分の糸も自宅で作れる様に、おまけでセットします。

手織のワークショップ詳細は、10/24 のブログ記事も参照ください。



2017年11月13日月曜日


週末は標茶町虹別でのイベントに参加してきました。
会場は廃校になった虹別小学校の古い校舎。
このイベント用に開放されています。

廃校になった校舎の古い窓ガラス越しに写真を撮ると
少しベールがかかった様な雰囲気に。
日差しが低く黄色味を帯びているのと相まって
なんとなく幻想的でパステルがかった色合いに写るみたいです。



落葉針葉樹、落葉松(カラマツ)は赤くなって沢山道路に落ちています。
そうですね...ポプラの綿毛が道路に溜まっている感じと同じ。
普通の落ち葉とはまた違った綺麗な光景です。
強風だったので、どんどん針状の葉はアメーバーみたいに集まって
道路に地図の様な模様が出来上がっています。
私にはグラスウールに見えるんですが、笑



デパートなどビルの中での展示に在廊すると
外の様子が見えないし、人工的な照明で疲れるのですが
すきま風ピューピュー(でも寒くなかった)の古い校舎と
外の景色のお陰か、疲れずに済みました。
お天気もよくて、例年より温かだったみたいなので良かったです。
強風に乗って時折、牛糞の匂いが何気に漂っていましたが…。
(私は異常に鼻が利くので…)

毛糸をご購入いただいたみなさま、ありがとうございました。
追加購入のご希望がありましたら
工房での購入や発送も可能ですので、ご連絡ください。
寒い冬がじわじわ近づいて来ますが
オステルヨートランドの毛糸で暖かい時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存保存

2017年11月10日金曜日

明日、明後日はこちらのイベントで、
スウェーデン、オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸を販売いたします。
是非、お立ち寄りください。

☆月の森 - 冬支度 -

日時:2017.11.11(土)〜12(日)10:00 - 16:00

場所:旧虹別小学校
   標茶町虹別原野704-1(手作りクレヨン工房Tuna-kaiさん隣)

スウェーデン、オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸を販売します。
(私の作品の展示販売はありません)

毎年、11月に開催されているイベントです。
出店内容は、道東方面のお店(雑貨、お菓子、骨董、洋書絵本、等)や
手仕事の作品(正月飾り、オケクラフト、ポストカード、クレヨン等)


2017年11月5日日曜日


用事で阿寒湖畔まで。よりによってこんな日になってしまった!
一週間程前にも同じ位、結構な雪が降ったと聞いておののいていたけれど
この日もこの通り…阿寒湖畔に近づくと突然冬景色になっていました。
とても綺麗な光景でしたけれど。

いつもなら11月末にタイヤ交換をするのですが
今年はこの後も、郊外へ行く予定があったので
早めにと皆に忠告を受けて前日、冬タイヤに交換を済ませたばかりでした。
あぁ、良かった…。



釧路市立美術館では「床ヌブリ展」
札幌芸術の森では「藤戸竹喜の世界展」と、
それぞれ木彫の展覧会が開催されたり
先月の札幌芸術祭でも、木彫りの熊に関しての展示がされたり
2020年には白老に国立アイヌ民族博物館が出来る予定だったり
色々と北海道の事やアイヌ民族に関連した歴史や工芸等に、動きが有るようです。
ちょっとしたブームなのかな?ブームで終わらず
北海道の事に、感心を持って見てくれる人が増えたり
良い展示などが開催されたり、情報が知れたら嬉しいです。

何年振りに来ただろう??もう覚えてない位、久し振りに来たアイヌコタン。
折角なので、お土産屋さんもゆっくりみたかったけれど
別件の用事で訪れたので、2、3件一瞬、覗くだけしか出来ませんでした。
藤戸竹喜氏、瀧口政満氏の作品展示や、阿寒湖も見に行きたかったのですが
また次回のお楽しみに...(でも冬は行けないなぁ、運転怖い)


2017年11月3日金曜日

2017年11月1日水曜日



今日11/1は十三夜。

十三夜に曇り無し、と言われているみたいですが
宵の口は曇りで月は見えず
その内、バラバラと雨が降り出しました。
それでも雨は案外すぐに上がり、流れの速い墨色の雲間から
今は明るく光る月が見えています。
紅葉になるのも、日が暮れるのも本当に早い、東の街。
今日から十一月。

10/27〜11/9 は、読書週間なのだそう。
最近みなさんは何か読んでいますか。

何度も読みかけて、途中のままだったり。
で、すっかりもう読んだつもりだったり。
そんな本が…。
年内に少し読み進めたいのですが…どうかなぁ。


2017年10月24日火曜日


11月、企画展&ワークショップのお知らせです。

今年も中標津東一条ギャラリーで企画展「あたたかい展」開催されます。
あたたかい作品の展示、販売、絵本の読み聞かせ、W.S など予定されています。

ワークショップは、ステンドグラスで作るクリスマスのリース作りW.S と
木枠で模様を織る ウールのコースター作りのW.S です。
(写真上:ガラスで作ったリース二種類が写ってます)



今日は、私が担当するワークショップのお知らせを掲載します。

☆木枠で模様を織る ウールのコースター

日 時:11月24日(金)12:30〜(約2時間)
場 所:中標津東一条ギャラリー(北海道中標津町東1条北1丁目16番地)

参加費:3000円(糸、木枠、等材料費含む)
募集人数:6名
教える人:米倉麻希

申込先:浅沼 080-2136-0544、米倉 (0154)24-0733

簡易の小さな木枠を使って、ウールのコースターを一枚織ります。
出来上がりサイズは10cm 弱。
織り目の詰まった、厚手のミニマットと言った感じでしょうか。
木枠から外し、コースターとして使うのもよし
また、木枠のまま立て掛けて飾ってもいいかもしれません。

糸の色は数種類、用意した中から選んでいただいて
写真↑のように、模様を織り出します。
各自の進み具合によっては、もう少し簡単な模様になる場合もあります(写真クリックで拡大)

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昔々から人は、編んだり、織ったりして、布を作ってきました。
身近にある物を利用して道具から作って、糸を作って
そして布を作って…。
織物(布)がどうやって出来ているのか?
最小限の簡単な道具と手を使って織る。
布の構造がとてもよく解ると思います。
実際に手と頭を動かして、そこから初めて解ってくる事もあると思います。
今まで見えなかった、気付かなかった事に、気がつくかもしれません。
素敵な物、良い物を作りたい…その先から見えて来るものは何でしょう...。

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あたたかい展の詳細(開催期間、時間、他の催し内容)は、また後日掲載します。


2017年10月20日金曜日



11月、イベント出店のお知らせです。

☆月の森 - 冬支度 -

日時:2017.11.11(土)〜12(日)10:00 - 16:00

場所:旧虹別小学校
   標茶町虹別原野704-1(手作りクレヨン工房Tuna-kaiさん隣)

スウェーデン、オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸を販売します。
(私の作品の展示販売はありません)

毎年、11月に開催されているイベントです。
出店内容は、道東方面のお店(雑貨、お菓子、骨董、洋書絵本、等)や
手仕事の作品(正月飾り、オケクラフト、ポストカード、クレヨン等)




ナチュラルカラー(白、グレー系各種)の毛糸
発色の綺麗なカラフルな糸、段染め糸(むら染め)など、各種。
糸見本と三國万里子さんの手編みの本も持って行きます。
2日間、私も会場に居る予定ですので、是非お立ち寄りください。


2017年10月17日火曜日

今朝はとても冷え込みました。
全国の気象台の中で、この街が今シーズン全国初、初雪を観測したとか。
どうりで…。(雨まじりの雪だったらしいので積雪ではないと思うけれど)
平年より24日、昨年より3日早いって
年々寒さが厳しくなるのも早まっているってことかな。
地球温暖化は暑くなるだけじゃない…。今シーズンの冬もどうなるやら。



昨夜、お気に入りの映画を見ました。これからの季節にピッタリなのです。
デンマークの映画で、時々思い出して見ます。
19世紀後半のデンマークの漁村、という舞台設定。
ストーリーは勿論、面白いのですが
外の風景や家、室内の設え、調度品、そして登場人物達の服装…
色も形も...何もかもが素敵、というか、自分のツボに完璧にはまり過ぎてる。
画面を食い入る様に、ひとつひとつ映る物を見てしまいます。

上の写真は映画の一場面、部屋のドアの前に立つメイド。
壁、ドア、造り付けの棚やお皿、メイドの服、
それぞれが微妙に違うグレー。窓からうっすらと差し込む光とその影の色。
カップと髪の赤茶色も…。

この場面を見て思い出したのが...



デンマークの画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)
(1864年5月15日–1916年2月13日)が、描いた絵。



そして以前も載せましたが、この本の写真。
宮本隆司 氏の写真集「建築の黙示録」からの一枚で
デンマーク大使館、ベルリン、1986年。
モノクロで色は解りませんが、枠と縁の立派なドアが印象的。



こちらも、ハンマースホイの絵。


グレー、黒、白、ベージュ…。

壁に付けられた回り縁というのかな(モール状の装飾)
大きなドアの枠や額縁のラインがシュッとした印象。
シャープさ、重厚感、空気感(静けさ)、そして微妙なグレーの様々なトーン。
寒い地方独特の、ぼんやり弱い光とか(影)も。

幾らでも眺めていられます。


2017年10月15日日曜日


ウィンザーチェア(Windsor chair)は、17世紀後半〜18世紀前半頃から
イギリスで製作され始めた椅子と言われています。
厚い座板に脚と細長い背棒、背板を直接接合した形状が特徴の一つ。
座板に直接、脚や背棒が組み込まれているので、座面に丸い脚の断面が見えます。

写真(↑)の椅子は、1920年ルシアン・アーコラーニ(家具デザイナー)が
設立した ercol(アーコール)で、1956年にデザインされ
英国で親しまれているスタッキングチェア(注1)
(ウィンザーチェアではありません)
スチームで湾曲(注2させるウィンザー様式の椅子製造技術を完成させた
アーコールの技術でつくられた、当時の新しいデザインの椅子と言っていいのかな。
(背棒や脚の接合方法や、座板(座面)が身体にフィットする形に
 少し削られているのもウィンザーっぽく感じます)

今よく見る椅子は、この様な接合ではなくて
ボルト等、別の金具で付けられたりしている(脚がスチール製だったりもするし)
木製の脚の長さやがたつきを直す時、座板と脚が別の素材で作られていたり
別の金具(ボルトとか、釘とか?)で接合されている場合
脚の下部(床に面した部分)をカットして
脚の長さを微調整しなくてはならないですが
4本ある脚の長さを下部で一本ずつそれぞれ微調整するのはとても難しそう。

それよりまず、床に面した部分を微調整し安定させて(がたつきを無くし)
座面から上にはみ出た脚の上部をカットした方がより安定する気がする。
(でも座板と脚が別々の構造だと、この上部カット方法は無理ですよね...)
アーコールの椅子は実際、上部でカットしていたとか聞いた事は有るけれど
私は家具職人じゃないので、これは勝手な想像…。
写真の椅子の脚は、上下(両先端)が細く、中央に向かって徐々に太い。
一見、座板の穴の大きさを考えると、これでは調整できない?(脚を動かせない)
様にも感じるけれど、もし脚が一定の太さだと座面とは固定されないだろう。
穴に対して脚の直径が太いけれど、それを押し込むかたちで合体(接合)
また、座板に大して垂直ではなく、裾広がりに斜めに脚を差し込む事で
それ以上、脚は動かない仕組みなのだと。
(これ、家具職人のが読んだら笑われそうだけど…)

椅子の脚ががたつくのは、椅子の脚がすり減る事が原因でもあるけれど
昔は床面の歪みも有ったから、と教わりました。
脚の長さを調整するのではなく、脚の本数でも解決出来ると思うのですが。
現代ではそんな事(椅子脚がたつき問題)もないですね。

今、日本民芸館でウィンザーチェアの展示が見られると知って
部屋にあるアーコールの椅子を眺めていたら気になったので
ちょっとだけ書き留めてみました。
ウィンザーチェアの脚や背棒の太さが徐々に膨らんでいるその曲線ラインは
制作過程上で必要で、かつ見た目にも綺麗。柳宗悦が言う「用の美」ですね。

ものの構造って面白いなぁと思います。
椅子の脚、一本見ているだけで沢山の工夫が見えて来ます。


(注1)
アーコールの椅子は、ファッションデザイナーのマーガレット・ハウエルが紹介して
ある時から日本で急に人気になりましたね。

(注2)
曲げ木の椅子と言えば、Michael Thonet (ミヒャエル・トーネット)
1819年に設立されたドイツを代表する家具ブランド。
曲木技術を完成させ、世界で初めて曲木家具の大量生産に成功したメーカー。