2015年6月11日木曜日



昨晩、小さい本棚の片隅に作ってみた(ただ好きな物並べただけの)ミニミニコーナーには
ロンシャン礼拝堂の絵本!や写真、
Renzo Pianoデッサンのカード、
黒地に白抜文字が(Le Corbusier の)良い、UNE PETITE MAISON、
積読本あれこれ...。
ただぼんやーり眺めているのが幸せ。
そうして、ここ暫く聞き続けているGlen Gouldの中からBachのトッカータ
静かに、心落ち着けたい時、繰り返し読んでいるArchitektur Denken

美は見つめる者の眼の中にある。

そこにしかない密度と雰囲気、
存在感、やすらぎ、調和、美しさを醸し出す空間。

しかじかの空間に集まって仕事をしたりくつろいだりする人々のこと、
私が居場所を造っている人々のことを考える。

冷静と誘惑のはざまにある空間芸術、時間芸術としての建築。

建築は人間の生ととりわけ身体的に結ばれている。
建築はまずもってメッセージでもなければサインでもないのだ。
そこで営まれる生を包む殻であり、背景である。
床をすすむ歩みのリズムのため、
仕事に集中するため、
眠りの静けさのための、
繊細な容器なのだ。

- Peter Zumthor -