2017年8月9日水曜日





"落石計画" (OCHIISHI PLAN)PART. 1
釧路から車を走らせ2時間と少し。根室の落石岬へ。
重たそうなグレーの空と、ひたすら広がる草原と
磯の匂いと湿った空気、カモメの声。
時々、狐と鹿。
ぽつりと静かに佇む鉄筋コンクリート造の建築物。

旧落石無線送信局
1908年(明治41年)に建造後、戦災などに見舞われ
1925年(大正14年)に現在の姿に再建。

(釧路から根室の海岸沿いには、トーチカ等この様な建造物の痕跡が残っている)

大正という時代が感じられるアールデコ調な意匠。
(壁面や内部天井にアーチ状(曲線)の意匠が施されたりしている)
大きな開口部の分厚い鉄の扉は後で(80年代頃)取り付けられたとの事だけれど
海からの潮風と経年劣化で錆び朽ちてきている。

旧, 落石無線送信局 現, 池田良二スタジオ
(2016年度で武蔵野美術大学を退官した銅版画家、1947年 根室出身)
ここでは"落石計画"というアートプロジェクトが行われている。
今年で十年目のプロジェクトは現在進行形。

昨年、二人の方に勧められ、釧路市立美術館で行われた
池田さんの展示とレクチャーを聞きに行きました。
その際、この"落石計画"や、根室 落石の事、
制作の事などのお話を伺い、今年は行こうと...。
ムサ美出身で先生方とお知り合いでもある版画家のMさんと
絵画の事にとても詳しいKさんという心強いお二方と
現地で待ち合わせをして、落石まで。

続きます…

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