2016年6月10日金曜日


以前紹介した網代織の白いクロスと同様に
フレームラインが入っていているデザインですが
こちらはベースが、少しグレー味の濃い亜麻色の糸に
(普通、亜麻色と言うともう少し黄色みを帯びた薄茶)
紫の細いラインが入っていて、縦緯交差した部分が千鳥格子になっています。

サイズ、デザイン共に、網代織のクロスと似た感じですが
色合いを変化させる事で随分と布の持つ雰囲気も変わります。
こちらは、shakerのオーバルボックスと合わせて写してみました。

紫という色は、昔は高貴な色とされていましたが
使い方により色々な雰囲気になり得る面白い色だと感じます。
が、使い方を間違えると...難しい色でもあるなと。

シェーカー教徒の人達は、椅子の座面編みに使うテープや
シスター達のウールのガウンなどの布を自分達で織っていた様です。

シスター達は正方形のネッカチーフを半分(三角状)に折り
肩から下げ胸元をピンで留めるスタイルで
こちらはリネンの布ではなく、どうも絹織物だったようです。

shakerの資料等で見たネッカチーフや
シェーカー教徒の本を読んだ中からからイメージをして作ってみました。
(と言っても定番の千鳥格子では有るのですが)
シスターのスタイルにどんなものを合わせたら…
欧羅巴からアメリカへやって来た人達の暮らし...
根底に有るもの...
あれこれ想像するのは楽しい。
まだまだ色々織ってみようと思います。

それから先日の展示会で、リネンのクロスをお買上げいただいたみなさまへ。

リネンクロスは実際に日常生活の中で使っていただけたらと思います。
使う事で布も少しずつ、その時々の表情へと変化します。
その変化が楽しい。

私の作ったクロスは、織り上がったら一度水通しをしています。

亜麻(リネン)は毛羽立ちが少なくて、乾きが早いので
食器を拭くのに適しています。
それ以外にも繊維に含まれる物質のお陰で、
汚れが落ちやすい等、お台所で使うのにいい布。
是非、使ってみてください。

それ以外にも、ランチョンマットにしたり、お弁当を包んだり、
ホコリよけにかごに掛けたり…
使う人が自由に使い方を発見して、
自分の布として育てて!?いだだけたらと。

お洗濯は、洗濯機で洗ってもいいのですが、やっぱり手洗いが良いと思います。
シワが出ますが、その方が使いやすい気がします。
アイロンを当てると、よそ行きのぴんと綺麗な感じにも勿論なります。

この頃の洗濯機は節水モードで、水が少ない。
そうすると洗濯物同士が擦れ合い、
どうも布が傷む様な気がするので…
そう思うのは私だけかな?

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展示のお知らせ

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「JAPAN SENSES(ジャパン センスィズ)」道東の手仕事展

会期:6月29日〜7月5日 10時〜19時
場所:札幌丸井今井 一条館七階(ザ・ステージ#リビング)
   札幌市中央区南1条西2丁目 TEL:011-205-1151
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今回のテーマは「道東」。道東の様々な手仕事を紹介する催事。
私は、手織のリネンクロス等、テーブルリネン類を出品予定です。
先月の、器と雑貨asaさんでの展示作品とは
また違ったデザインのものを予定しています。

よろしくお願いします。