2016年2月13日土曜日



4m 分の布が織り上がり、機から下しました。
ですが、まだ終わりではありません。
これから裁断、水通し、乾燥
アイロン、耳を縫う。

前回織った時より、少し緯糸の打ち込みを強くしたので
緯糸量も、織る時間もかかったけれど
働く布として、密度(強度)のある布であり
適度にしなやかさも持たせたいと思い
少しずつ改善。

働く布は、下ろしたては少しウキウキ気分で
使ううち、熟れてきて手に馴染み
徐々にくったりした表情
ちょっと古ぼけても
小さな穴は繕ったり...
目立たないけど
その時、その時、
それぞれの表情、風合いが楽しいなぁと思えて
気付いたら自然と側にある様な...
そんな布であったらいいなぁと想像します。


昔、ジーンズをどれだけ洗わずに履くか…
という事で自慢し合う!?なんてのがありまして…(特に男子でしょうか)
インディゴブルーをできるだけ濃いまま保って、
でもシワや擦れた感じを出すには
余り洗わないのがいいのでありまして…
履いたまま湯船に入るだとか...
(私はさすがにそれはやりませんでしたけど)…云々...
余り綺麗な話じゃないですが...ね。

今は、最初から履き込んだ風に加工されているのが売られていますので
そんなヘンテコな事をする人もいないのでしょうけど。

でも、そんな風にどうやったら格好良い風合いになるか考えて
それはやっぱり沢山履いて、でも穴はあけない様に用心して
要は、時間をかけて育てるってやつですね。
最初真っ青でごわごわ、そして中途半端なダサい感じ?の青の時期が長く感じる…
そして、や〜っとせっかくいい感じに育ったジーンズでありますが
一番格好良い色とクッタリ感の時期はあっという間に過ぎ
そうなると、勿体無くて履けない、笑。
穴明けちゃったりするんですよね。ぷぷ。

簡単に安く買ってきたものは、すぐにポイっとしても心も余り痛まないのかも。
時間をかけて、その時その時でしか味わえない風合いを楽しんで使うと
愛着も湧くし、大事にするし…布を作っている人間からすると
そう言う事も必要かなと思ったりします。
使い捨てや利便性等を目指してきたからこそ
それらの良い面悪い面、其処から分かる色々な事、考えさせられる事が
多々あるのでしょう。


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