夏ですね
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Le vent se lève, il faut tenter de vivre.
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夏休みの図書館
耳をすませば
霧のむこうのふしぎな町
本屋のナータ
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それらの夏の日々、一面に薄の生い茂った草原の中で
お前が立ったまま熱心に絵を描いていると
私はいつもその傍らの一本の白樺の木陰に実を横たえていたものだった
そうして夕方になって、お前が仕事をすませて私のそばに来ると
それからしばらく私たちは肩に手をかけ合ったまま
遥か彼方の、縁だけ茜色を帯びた入道雲のむくむくした塊に覆われている
地平線の方を眺めやっていたものだった
ようやく暮れようとしかけているその地平線から
反対に何物かが生まれて来つつあるかのように…
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風が立った
…生きなければならぬ
風立ちぬ、いざ生きめやも
Le vent se lève, il faut tenter de vivre.
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