街の中。
古い窓とガラスブロックの並びが気にかかるビル。
よく見ると、この窓枠は鉄で作られている様で
引き違いになっていて、補強の為なのか正方形の真ん中にも縦に枠が一本。
何かが不思議な、妙な感じ。
何がそんなに気にかかるのか、自分でもよく解りませんが。
(廃墟マニアではありません)
街の中には、こんな古ぼけて廃墟と化した建物が沢山。
(ちなみにここの地下のお店は営業中)
昔、炭鉱街跡地(ゴーストタウン)に、肝試しドライブへ行った事がある。
取り残された誰かが、今にもひょっこり現れそうな建物や街の跡。
立派な病院やガソリンスタンド、郵便局...。
でももうすっぽり街はもぬけの殻、
窓には目張りの板が打ち付けられて、勿論誰も居るはずもなかった。
荒野の真ん中に突然小さな街が現れて
いつ来るのかしれない客をひたすら待つダイナーやガソリンスタンド。
街として成り立っているとは思えない所にも
どうやって暮らしているのやら、人が居たりするのを思い出したり。
(アメリカンロードムービーの見過ぎだな、笑)
繁栄の跡を見ていると、そこに確かに流れていた時間とか
街の人達の姿が、映像みたいに頭の中にどんどんわき出して来る。
ある日突然取り壊されて目の前からその建物が消えると
記憶や写真の中だけに残る。
いつの間にか自分の記憶からもだんだん消えていって
何が有ったのかさえ曖昧になって忘れてしまう。
時々、何かふとしたきっかけで思い出すだけ。
確かに昔、ここにはもっと沢山の人たちが暮らしていたし
過去のまま現在に生きている様な人や建物が、未だここには存在しているけれど
私と街の間にはずっと見えない隔たりがあって、未だに別の何処かから見ている、
別の時空に居る様な感覚になるところです。
この街からもいずれ誰も居なくなるのかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿