今朝はとても冷え込みました。
全国の気象台の中で、この街が今シーズン全国初、初雪を観測したとか。
どうりで…。(雨まじりの雪だったらしいので積雪ではないと思うけれど)
平年より24日、昨年より3日早いって
年々寒さが厳しくなるのも早まっているってことかな。
地球温暖化は暑くなるだけじゃない…。今シーズンの冬もどうなるやら。
昨夜、お気に入りの映画を見ました。これからの季節にピッタリなのです。
デンマークの映画で、時々思い出して見ます。
19世紀後半のデンマークの漁村、という舞台設定。
ストーリーは勿論、面白いのですが
外の風景や家、室内の設え、調度品、そして登場人物達の服装…
色も形も...何もかもが素敵、というか、自分のツボに完璧にはまり過ぎてる。
画面を食い入る様に、ひとつひとつ映る物を見てしまいます。
上の写真は映画の一場面、部屋のドアの前に立つメイド。
壁、ドア、造り付けの棚やお皿、メイドの服、
それぞれが微妙に違うグレー。窓からうっすらと差し込む光とその影の色。
カップと髪の赤茶色も…。
この場面を見て思い出したのが...
デンマークの画家、ヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)
(1864年5月15日–1916年2月13日)が、描いた絵。
そして以前も載せましたが、この本の写真。
宮本隆司 氏の写真集「建築の黙示録」からの一枚で
デンマーク大使館、ベルリン、1986年。
モノクロで色は解りませんが、枠と縁の立派なドアが印象的。
こちらも、ハンマースホイの絵。
グレー、黒、白、ベージュ…。
壁に付けられた回り縁というのかな(モール状の装飾)
大きなドアの枠や額縁のラインがシュッとした印象。
シャープさ、重厚感、空気感(静けさ)、そして微妙なグレーの様々なトーン。
寒い地方独特の、ぼんやり弱い光とか(影)も。
幾らでも眺めていられます。